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緋龍城時代ハク→ヨナSS『Wonderland』 姫と箏と“道具”の話。スウォンの叛乱一月前。

「きゃ……!」

肌寒い空気を弾く乾いた音を立て、硬く張り詰めた弦がぶつりと切れた。

思わず声を上げ、反射的に両手を引き身体を仰け反らせた私の視界の隅を黒い影が僅かに掠める。咄嗟に影の方へと顔を向ければ、私の部屋の隅に陣取り、退屈極まりないといった風情で壁に凭れていたはずの幼馴染の姿がそこにあった。
私の右隣、丁度箏を支える鳥居台の辺りで片膝を立て、何処か険しい表情でじっとこちらを凝視している。

「ハク?」

一体どうしたのかと驚いて名を呼ぶけれど、従者であり護衛でもある筈の幼馴染は私の呼び掛けに全く反応しない。
無言のまま、硬い表情で真っ直ぐに私を見据えていたハクは、やがて探るようにゆっくりと視線を移動させた。

何を考えているかいまいち分からない不躾な視線が、私の腕を伝い指先へと向けられ、それから私の目の前に横たわる桐をくり抜いて造られた楽器へと流れるように移動していく。
ちょっと何なの?気持ち悪いわよと言おうとしたら、口に出す前に何故だか険しく見えた幼馴染の表情がふと緩む。
けれどそれも束の間、次いで呆れたような、冷ややかな目を投げ付けてきた。

ちょっと……ホント何なのよコイツ!幾ら幼馴染だからって失礼にも程がある。

「ちょっと……ハク!」
「姫さーん、今日何度目だと思ってんすか?ふざけてます?やる気もねえのに凶悪な不協和音に付き合わせねえで貰えますかねえ」

不敬な視線の後にはやっぱり不敬極まりない暴言。やる気もねえのに、ですって?やる気の欠片もないお前にだけは言われたくないわ!

あからさまに馬鹿にした言い方に、煩いと怒鳴り付けて私は右指に嵌めた箏爪をじっと見詰めた。
異国に生息する巨大な動物の牙で造られたという、陶器のような触感の箏爪は、滑らかに磨かれているのにどうしてなのか頻繁に弦を引き裂いてしまう。
まるで箏が私に爪弾かれるのを拒んでいるみたいだ。

「ーー知らないわよ、私だって好きでやってる訳じゃ……」

箏を弾くのは嫌いじゃない。まだまだ上手じゃないけれど、上達したいとは思ってる。
だから今だって、稽古の時間でもないのに部屋で練習してるんじゃないの。
それをコイツはコイツはっ!ああもうムカつく!

「そりゃまあ……好きでやってるとは思いませんが」

軽く肩を竦め、溜息を洩らしたハクは箏へと視線を落とすと千切れた箏糸を指で摘み上げ、切断された部分を確認するかのように見詰めている。
その様子が無性に腹立たしく、頬が引き攣るのが自分でも分かる。

唇を引き結び奥歯を噛み締めた私を気にするでもなく、ハクは千切れた糸を眺めたままぽつりと口を開いた。

「姫さんは箏がお嫌いで?」
「……嫌いじゃ、ないわ」
「では、高華国に恨みでも?」
「何を言ってるの?お前」

突拍子もないハクの言葉に、怒りを削がれた私は淡々とした表情の幼馴染の顔をまじまじと眺め遣った。
腹立たしいことこの上ないけれど、箏が嫌いだから手荒に扱っているのかと言いたいのだろうことは分かる。だけど、高華国に恨み?それってどういうことよ。

「ーーそうでないなら、もう少しコイツのこと、愛してやったらいかがっすか?」

ハクの質問の真意が掴めず問い返せば、更に漠然とした言葉が投げ掛けられた。

漠然として、しかも予想外。まさかコイツの口から『愛』なんて言葉が出てくるなんて思いもしなかった。
二の句が継げぬまま、見慣れた横顔を凝視し続ける私に構わず言葉は更に紡がれる。

「楽器ってのはまあ、繊細なモンかも知れませんが所詮は道具でしょう。俺の得物と同じじゃないすか?」
「ーーハクの、武器と同じ?」
「そう思いますよ。道具は人が使う為に存在する訳ですし、愛情を掛ければ応えてくれます」

柄にもないゆったりとした口調で言い置いて、ハクは再び私へと向き直った。
珍しい、そのやわらかな表情が私の呼吸を一瞬奪う。何故だか胸の奥がざわざわして落ち着かない。どうしてなのか分からないけれど、この奇妙な感覚を知られたくなくて私は咄嗟に深い紺青の双眸から視線を逸らした。

「愛情ってーーどうしろっていうのよ、添い寝でもしろっていうの?」
「…………あんた、馬鹿か?」

誤魔化し半分に発した問いに、暫しの沈黙の後今度は聴き慣れたーー不愉快極まりないのだけれどーー大仰な溜息と共に普段通りの不敬な暴言が投げ付けられた。

ほんっとに!ほんっとにムカつくわ、この男!

「馬鹿とは何よ!失礼も程々にしないとクビにするわよ!」
「別に構いませんが……違約金、高いっすよ」

先程とは打って変わってうんざりする程には見慣れた、憎たらしくも不遜な笑みを浮かべたハクに内心ほっとするけれど、それがどうしてなのか考えることはせず私は幼馴染を軽く睨み付け返答を促した。

「だから!どうしろっていうのよ」
「ーーコイツのことを、知ることです」
「知る?」
「コイツに真摯に向き合って、特性を理解してやればいい」

それからハクは一旦視線を彷徨わせ、そうだなと独り言ちる。

「例えばーー俺の得物は長くて重い。あんなモンを無闇に振り回してたら疲弊するどころか簡単に身体を痛めちまう」
「……うん」

相槌を打った私へと視線を戻し、ハクは一呼吸置くと気持ちゆっくりとした口調で説明を続けた。

「ですから識るんです、どうすれば無駄なく、消耗を最小限に抑えながら扱えるのか。それさえ理解出来りゃ後は実践で身体に覚え込ませればいい」

丁寧に噛み砕かれた言い方以上に、目の前のハクの姿がその言葉を酷く納得させた。ハクの武器がどの位重いのかは想像もつかないけれど、大きさは分かる。確かにあんなもの、本来ならジュドみたいな体格でもなければまともに扱えなさそうだ。

父上もスウォンも、ハクを天才だと言っていたからーーだからなのかと思っていたけれど。

「コイツだって同じです。生憎俺は楽器には詳しくないんで細かいところは分かんねえっすけど、爪を当てる場所と力加減さえ覚えちまえばーー」
「……でも、弾く曲によって弦の感触が全然違うもの」

ハクの言いたいことは分かる。でも箏は楽曲によって調弦するからその都度弦の張りも音の高さも変わる。ハクの武器とは違うのだ。

「曲を変えるごとにそんなことを覚えるなんて……それって違う。箏を知ることにはならないわ」

私の反論に、ハクは一瞬目を瞠り此方をまじまじと見詰め、それからふと顔面に笑みを刷いた。別に意地悪そうでも不敵なものでもない、どちらかといえば楽しそうなーー何処となく嬉しそうな。

さっきから何なのコイツ、変なの。
言い返されて何が楽しいの?もしかして頭でも打ったのかしら。

思わず眉を寄せ首を傾げた私に、けれどもハクは尚も楽し気な声音で言葉を重ねてきた。

「弦の高さや張りが違うのは、調弦の都度箏柱の位置を変えるからでしょう?」

至極当たり前のことを言いながら、ハクは徐に箏を両手で掲げ私の眼前に横向きのまま翳して見せた。丁度十三弦目の箏柱が真っ正面に見える位置だ。

「ハク?何を……」
「姫さん、よく見ろ。箏は箏柱の位置によって弦の角度が変わる。それによって爪弾くのに最適な位置と力加減があるんじゃないんですか?」
「ーーあっ!」

無造作に投げて寄越されたハクの回答は、驚く程すんなりと私の内に納まった。

世界の色が変わる、なんて言葉はきっとこういう時に使うんだろう。

箏の師範は事細かに弾き方や作法を教えてくれた。ちっとも上手くならない私に、何度も何度も繰り返し。
そのやり方が間違いだとは思わないし、上達しないのは単に私に才能がないのだと思ってた。勿論今だってそれを否定する訳じゃないけれど。

「ハク、お前って凄いのね!」

思わず口を突いて出た感嘆の声に、箏を元の場所に横たえたハクは戯けたように笑いながら私の頭上にぽんぽんと掌を乗せ。

「ご理解頂けて何よりです。法則性さえ掴めちまえば、あとは数をこなして指に覚えさせりゃいい」
「分かったわ、やってみる」
「是非お願いしますよ。あーこれでやっと不協和音から解放される」
「っ!一言多い!」

咄嗟に声を張り上げて私はハクを睨み付けるけれど。

「ーーま、頑張んな」

(あれ……)

からかうような、けれども優し気な口調。この言葉を、気安いけれど穏やかな声音を私は昔から何度も聴いていたような気がする。
内心首を傾げながら、私は幼馴染の見慣れた姿を改めて眺め遣った。

(……何時、だっけ)

ああ、そうだ。
過去を辿ればすぐに思い出される優しい旋律。

それは何時だって応援の言葉。頑張れと私の背中を押す時のハクは柄にもなく優しくて、力強く揺るぎない。
普段は意地悪で可愛気の欠片もないけれど、この時ばかりは力をくれる。

ぼんやりとそんなことを思った私の髪を、頭上に置かれたハクの大きな掌がくしゃりと撫でるようにしてゆったりと滑り落ちていく。
その緩やかな仕草と酷くやわらかな、冬の湖底に沈む冷たく澄んだ水の色を映し出したような、群青よりも深い双眸が湛えた見慣れない強さの光が私を捉えてーー単に捉えられただけだろうに、何故だか囚われたような。

(ああ、まただ)

不意に、さっきのざわざわした感じが再び胸の奥に押し寄せてきた。
落ち着かなくて、何処となく居た堪れない。

「……ねえ、ハク」

どうしてお前、そんな風に私を見るの?

私を後押しする時垣間見せる、穏やかで優し気なその表情は今日も変わらず真っ直ぐで何の曇りも感じられないのに、何故だか酷く哀しそうに思える。

どうしたの?だってお前、とても楽しそうに笑っているのに。

「何すか?姫さん」
「どうして……」

けれども私の中でぐるぐるしてる疑問を上手く伝えられる方法が分からず、言葉に詰まってしまった私に対し何を思ったか、ハクは軽く肩を竦め笑顔を崩すことなく。

「ーー大丈夫です。さっきも言いましたが道具は所詮道具ですから、理解して正しく使えば素直に応えてくれますよ」

あんたみてえな跳ねっ返りでもあるまいし、だなんて失礼なことを言うくせに。

「跳ねっ返りで悪かったわねっ!」
「はははっ」

いいんじゃないっすか?あんたはそれで、なんて。
酷く寂し気な、それでいて嬉しそうな。

どうして?
答えのない疑問と違和感。ざわついた胸の奥が締め付けられたように息が詰まり、私は思わず眉を顰めた。
どうしたの、何があったのって訊きたいのに上手く言葉が出てこない。やっとのことで発したのは、我ながら憮然としたものだったけど。

「……どういう、意味よ」
「そのままの意味ですが」

私の言い方など特に気にするでもなく、ハクは淡々と言を紡ぐ。

「あんたは姫だ。誰かの顔色を伺ったり迎合する必要はない。只ーーたかが道具ひとつと思わず理解する姿勢を」

難しいかも知れませんが。
何処か遠い視線でそうぽつりと呟くハクの様子に、この幼馴染は暇そうにしているけれど実は複数の指導的地位に置かれていること、それからさっきの、ハクにしてはやけに抽象的な問い掛けを思い出した。
視線を落とし、私はぶつりと千切れた箏糸を眺めながら浮かんだ答えを。

「道具ひとつひとつが、高華国のものだってこと……?」

だから理解しろと、愛せと言うのね?

多分、それは正解だったのだろう。私より余程沢山の重荷を背負う幼馴染はその双眸を僅かに細め。

「姫さん知ってます?箏糸って凄え高価なんすよ」
「ーーっ!分かったわよ!無駄遣いだって言いたいのね?」
「そりゃあもう。税金泥棒もいいとこっすよね」
「煩いっ!ほんっとお前可愛くない!」
「俺が可愛くてどうするよ」
「……気持ち悪いわ」

普段通りの軽口に、心の何処かでほっとしながらひとしきり笑った後、改めてハクに向き直った。

「ありがとう。私が高華の姫として恥ずかしくないように進言してくれたのね」

けれども意外なことに、ハクは一瞬目を瞠り、次いで何かを言い淀むような曖昧な苦笑を浮かべる。
あら、私何か変なこと言ったかしら?

「ーーいや、それは俺が……護衛だからです」
「護衛だから?」

私の問いに、そうですよと頷くと彼はちらりと箏を一瞥して。

「弾けた弦が顔にでも当たったら、あんた怪我しますよ」
「……心配してくれたの?」
「責任問題になりますからね」

不本意だとでも言わんばかりの態度をやっぱり可愛くないと思ったけれど、何となくそれを口に出す気にはならなかった。

僅かな衣擦れの音と共に徐に立ち上がり、窓際に寄り掛かると障子の隙間から覗く早春の蒼を夜空の色にも似た双眸に重ねたハクは、少し眩しそうに掌を翳しながら。

「あと一月もありゃあ、一曲位何とかなりますかねえ?」
「箏曲の話?お前ほんっと失礼な男ね!見ていなさい、ちゃんと弾いてみせるわよ!」
「ーーそうっすか、それは何よりです」

今度は何を言い出すのか、また私をからかうつもりなのかと反射的に睨み付けたその先に佇むハクの表情は、先程と同じ穏やかなもので。

(……また)

呼吸が、止まる。

きゅっと唇を引き結び次の言葉を待つ私の様子を気に留めるでもなく、再びハクは蒼白く煙る寒々しい空を見上げながら、謳うようなやわらかな声音で言を紡ぐ。

「スウォン様が登城されるのは一月後ですが」
「スウォンが?どうして?」
「どうしてって……あんた誕生日でしょ」
「ーーあ、そっか」

ああ……だからハクはこんなに優しい顔をするんだ。
ハクが私の背を押す時は、決まってその先にスウォンがいる。

途端、胸の奥で波立つ感覚が強くなり咄嗟に私は奥歯を噛み締めた。
どうして?
何でこんなにざわざわするんだろう。

「その時はスウォン様に弾いて差し上げるといい」

きっと喜ばれますよ、なんて。
そんなに嬉しそうな顔で。

(ーーちがう)

「うん……」

お前が笑うから、私も笑って頷いたけれど。
私の箏をスウォンに聴いてほしいなんて、そんなこと考えてなかった。

「ハク、お前にも聴かせてあげるわ。感謝なさい」
「それはそれは……まあ俺は不協和音でなけりゃ泣いて感謝してやりますよ」
「まー憎らしい!」

(ーーくるしい)

どうしてそう思うのだろう。
お前が今、苦しいと思っているから?

じゃあ私は、どうしてそう思っているの?



ーー分からない。



揺れる細波はやがて凝り、心の奥にゆっくりと積もっていくけれど。
何故だかそれを拾い上げることをしてはいけないような気がして。


胸の奥に巣食うざわめきの正体を、結局私はその欠片すら見付け出すことはできなかった。










『Wonderland』
うらがえしの世界をご覧なさい。















道具の心配はしなくていい、なんて詭弁だ。

それを主張したいが為だけに書きました。そりゃあまあ、あの世界観での王者の論理としてはアリだとは思いますけど。
ハクさんは姫に嘘ばっかついてる。

語ると長くなるので割愛しますが、代弁者としてイニDのタクミくんあたりを推薦。


緋龍城でのハクさんの役割ですが
①SP兼御伽衆
②対スウォン専用応援団長
③思想押し付け係
こんなイメージ 笑
今回その辺つらつらと。

でも、あのダダ漏れ状態で応援されても姫的にどうなのか。気付かないまでも違和感を覚えたりしないのかな、とか。
第一事ある毎にスウォンに結び付けられたらイラつかないのかな、とか考えながら。



姫の箏ですが、演奏経験の都合上13弦を採用しました。



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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

血迷った

折角の5連休だってのに風邪引きました(T ^ T)
おかげで思考力ガタ落ち……

文章書けないので塗り練習してました。
思考力低下してるだけあって意味不明な絵ですが(-∀-)



赤猫



雷獣×赤猫的な。


テーマ : 自作イラスト
ジャンル : アニメ・コミック

スマホでお絵描き

画面が小さいのが難点ですが、慣れちゃうとホント楽。
何度でも手直しできるし汚れないし、何よりレイヤーがね!

こうやってアナログ描けなくなってくんですね……


塗り練習に、ハマーン様描いてみました。
ハマーン様すき。やっぱりだいすき(*>`ω´<*)



ハマーン様





テーマ : 自作イラスト
ジャンル : アニメ・コミック

姫の箏って

絵として描き起こされてないので推測するしかないのですけど、姫が習ってた箏って何弦なのでしょうか?

そもそもヨナのモデルになった時代も地域もイマイチ分かってないのですが、5〜10世紀位の大陸と仮定すると12〜15弦かな。

13弦の和箏に近いって考えていいんですかね?琴柱あるタイプの。
中国の箏って、見たことも触れたこともないんでどうも想像がつきにくいのです。
古箏でググってみたら形状は和箏と大差ない。そもそも和箏自体が大陸からの渡来品ですもんね。
現在のは25弦前後なんですと。弾きにくそう……

でもアレですね、余程の身分じゃないと箏を習えないという世界で箏なら弾けるとか言っちゃう姫ってばホント迂闊Σ_(⑅°д°_)))
あっそうか、迂闊じゃなくてナチュラルにそういうの知らないのか。

んーハクさん苦労するね₍₍ ( ‾᷄꒫‾᷅ ) ₎₎




テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

緋龍城時代ハクヨナss『Magnolia』 ハク、ヨナ。(途中、微妙に如何わしい表現有ります、ご注意ください)

眠気を催すような管弦の音が宮殿内を木霊し、回廊を吹き抜ける夜露を孕んだ一陣の風に寄せて遥か上空へと溶けていく。

幽玄な、とでも表現すべきなのだろうが、生憎そういった雅な言い回しは性に合わず、そもそも王城での宴席に度々奏でられる管弦の類に対し退屈以外の感想を持ち得ない俺としては、眠気を催す旋律としか言い表せない。



俺が緋龍城で日々を過ごすようになって二年になる。

思いの外緋龍城の雰囲気は緩く、また姫さんやスウォンの幼馴染という立場も手伝ってか、俺は王族でないにも拘らず比較的気楽な振る舞いが許されていた。
だが王宮はあくまでも王宮であり息が詰まるという程ではないものの、やはり風牙の屋敷とは趣が随分と異なる。宴席の管弦を始めとする王宮ならではの特殊な趣向はどうにも肌に馴染まない。

溜息をひとつ洩らし、主の一人娘であり目下の処お気楽に酩酊状態を満喫する幼馴染を肩に抱えた俺は、視界の片隅を不意に掠めた蒼白をちらと見遣った。

ーー花が、咲いているのか。

蒼白の正体は宮殿の庭園の隅に植えられた一本の樹木だった。
俺の背丈の倍の高さはあるだろうか。普段植物を鑑賞する趣味も習慣もない俺は無言で佇むその樹の名など知らない。
夜空に向かいすらりと伸びる幹を、まるで果実の如く覆う大輪の白花。俺の耳元で呑気に何やら口ずさむ幼馴染が好む花々の印象とは異なり脆さを全く感じさせず、力強くも些か怜悧に映るその花木は植物である以上妙な気配など感じられる筈もないのに、異様な存在感で以って戦慄にも似た感覚を俺に与えてくる。

まるで胸の内を覗かれているようなーー否、腹の底に土足で踏み込まれているような酷くいやな感触に眉を顰め、俺は視線を戻すと足を止め肩に抱えた幼馴染に向けて言い放った。

「姫さーん、俺の耳元で音痴な歌聴かせないで貰えます?間違って叩き落とされたいんすか?」
「ちょっとお何よ失礼ねえっ!いいわよう降ろしなさぁい、自分で歩く〜」
「駄目です。真っ直ぐ歩けないでしょ、酔っ払いが」
「うっるさあい、歩けるわ!」

酒に酔っていようがいまいが、面白い位俺の言葉に反応するこの人は、予想通り喚きながら両脚をばたつかせる。これで高華一の身分の女だというからお笑いだ。
今すぐにでも飛び降りる勢いの彼女を力を込めて押さえ付け、俺は応酬の言を紡いだ。

「その長い裾に蹴躓いて怪我でもされた日にゃ、女官に嫌味を言われ医務官に説教喰らうんすよ、俺が」
「安心なさい!そんなの私が黙らせてやる〜」
「で、理不尽にもムンドク長老に殴られるって訳だ」
「う……分かった、わよ」

そこまで言って初めて、彼女は不承不承の態でぼそりと理解の意を示し大人しくなる。
自分の言動とその結果が他者に及ぼす影響を、この人は何処まで理解しているのだろう。ふと思いそれから自嘲気味に苦笑を洩らす。
馬鹿馬鹿しい。それを諭すのは俺の役割ではないだろう。第一、俺があんたの言動に翻弄されるのはあんたの身分故のことじゃない。俺の身から出た錆だ。

「是非俺の立場も考慮して頂きたい。てか、飲むなとは言いませんがもう少し嗜み方を覚えてくださいよ」
「……別に皆に絡んだり、気持ち悪くなったりしてないもん」

それはそうだろう。王宮での宴席に供される最高級の酒だ、悪酔いなどする筈もない。それと誰かに絡むほど酔い潰れる前にあんたを退席させてるのはこの俺だ。あんたを連れ出す時の重臣共の物言いたげな視線と、何を考えてるのか分からないあんたの父親の笑顔に微妙な気分にさせられながらな。
拗ねたような言い方をする彼女へと、迷惑だと告げてやれば仕事でしょ!と返ってくる。ああそうだよ仕事だよ。あんたの言動に引きずり出される感情に無理矢理蓋をして、宮中の人間の好奇の視線や卑下た詮索を無視しながら日々を遣り過ごす。本当に面倒なお役目だ。

「はいはい失礼しましたよ。分かりましたから暴れないでくださいね、お部屋までお連れしますから」
「はーい」

酔いが回っているとはいえ比較的まともに会話が成り立つ位だ。身の危険への関心は手離してはいないようで、細い両腕を俺の首元に廻し彼女は幼子のような返事を返してきた。
妙に甘えた言い方に、思わず口元が緩みそうになるのを何とか堪え再び歩き出した。時折擦れ違う女官が、平静を装いながらも横目で此方を伺うのが否が応にも感じられて、げんなりとした気分になる。

奥宮殿に渡り、長い回廊を抜けて彼女の寝室の扉の前で脚を止めた俺は周囲を一瞥し、人の気配がないことを確認する。相変わらずこの人の部屋の近くには誰も控えていない。彼女の居住区の外郭には幾人もの兵が控えており、そもそも俺が傍に付いている以上安全性に問題がある訳ではないが、一国の王女の寝所に女官一人付かないというのはどうなのかと思わざるを得ない。
そもそも彼女自体が女官を寄せ付けないという側面はあるものの、はっきり言って面倒だ。この場に女官が控えていれば俺の仕事は此処で終わる。肩に抱えた酔っ払いを引き渡せばいいだけだ。

「ホント面倒臭え……拷問かよ」
「え、何が?」
「イエ何でもアリマセン」

ぼそりと洩らした愚痴の真意を不思議そうに問われ、俺は即座に切り返すと片手で寝室の扉を開けた。

重く乾いた、軋むような音を立てて開く扉の奥へと進み彼女の華奢な躰を寝台へと降ろす。極力丁寧に降ろしたつもりだったが、それでも酔った身に響いたのか、鳥の囀りのような甲高い声が小さな円い唇から洩れた。

「ーーそれでは俺は失礼しますよ、お疲れ様でした。ごゆっくりお休みください、姫様」

その声が酷く甘ったるく聴こえたなどという、余り認めたくない事実に内心舌打ちしながら敢えて慇懃に告げた俺に、しかし彼女は更なる拷問を与えるが如く、酔いに潤む双眸を向け。

「ねえ、お風呂入りたい」
「……酔ったままだと危険です。明日の朝にしてください」
「ーーじゃあ、着替える」
「好きにしてくださいよ。俺行きますんで」

まるで誘っているかのような声音から逃れようと踵を返した俺の羽織の裾を徐に掴み、彼女は咄嗟に振り返った俺を、煌めく紫紺の双眸で真っ直ぐに見上げた。
それは挑むような、それでいて縋るような。

脳裏に鳴り響く警鐘。駄目だ、これ以上此処に居たら構築してきた概念が瓦解する。触れてはならないこの人に、触れていいのだと錯覚しそうだ。

「ーー姫さん、離して……」
「笑ってよ」
「は?」
「そんなに不機嫌そうな顔、しないでよ……」

思いも寄らない言葉と表情に、まじまじと彼女の顔を見返す。見慣れた筈の紫紺の双眸に吸い込まれるような錯覚。
呼吸すら忘れその場に立ち尽くす俺の腕へと、寝台に腰を降ろした格好のままの彼女の白い指先が伸びてきて、するするとしなやかな蔓のように絡み付く。

無音の舞にも思えるその光景と、触れられた場所を起点に肩先まで這い上がる、ぞわりと粟肌立つ感覚に意識が支配されたその隙に彼女の白い掌が俺の手首を握り、そのままぐいと引き寄せられた。
不覚にも均衡を崩し前に傾いだ俺は咄嗟に寝台に片膝を付き、彼女を押し潰すという最悪の事態は回避したものの、その華奢な躰を半ば押し倒すようにしてやわらかな寝具の中に縺れ込んだ。

視界一面に拡がる緋。寝台の上で波打つ彼女の髪が燭台の灯のみを光源とする薄暗い部屋の中で浮かび上がって見える。
至近距離から覗く潤んだ紫紺と薄く紅を刷いた円い唇。視界に映る飽きるほど見慣れた、だが見慣れない距離と角度に、己の隅々まで染み付いた現実がこの時ばかりは酷く遠く感じた。
夢見ることすらなかった、非現実的な光景に何年にも渡り構築してきたものが今度こそ瓦解する。

まるで燃え盛る緋い焔に否応なく吸い寄せられるちっぽけな羽虫だと、今の自分を他人事のようにぼんやりと思う。
薄く膜が張ったような思考の中仄白い彼女の頬に掌でそっと触れれば、それに応えるが如く細い腕が伸びてきて、俺の胸元の袷を寛げるようにその指先が滑り落ちてきた。

「姫、さん……?」

呆然と呼び掛けた俺を煌く宝玉のような双眸に映しながら、その身に宿す焔で燃やし尽くそうとでもいうように。

「ーーねえ、笑ってよ」

ざわりとした、火の粉が掠めたようなひりつく熱が肌を伝い稲光の如き衝撃が背筋を駆け上がった次の瞬間、何故だか酷く懐かしい感触が彼女の触れた場所と、それから胸の奥に去来する。

「ーーっ!あんた何を……!」

刹那、風牙の屋敷でチビ共に悪戯された幾つもの記憶が蘇り、一気に現実に引き戻された。

そういうことか。
この人は俺に笑えと言った。要するに彼女は今、強硬手段に出ているのだ。

認めたくはなくとも、酒に酔った彼女の言動に『女』を感じ、有ろうことか無様にも引き込まれそうになった己への叱咜に先立ち、途方もない安堵感が去来した。
ああ……この人は、あの頃から何も変わっちゃいない。

「えーい、笑いなさいよう」
「ーーほほう、いい度胸っすね姫さん」

擽り、などという子供染みた悪戯を風牙の屋敷で散々チビ共から受けていた俺は、その懐かしい感覚故に幸か不幸か瓦解し掛かった己を無意識の内に取り戻していた。

そして非現実は現実に戻る。

それでいい。もしもこのまま俺が己を見失い姫さんに触れていたら、緋い焔に灼かれ俺は今の自分を構成する総てを喪うだろう。この国の未来を、スウォンを支え生きるという夢、その為の努力や得た知識、矜恃といったものが意味を為さない言葉の羅列に成り果てる。

「この酔っ払いが。覚悟しろよ?」
「ーーえ?ちょっとお、ハク!」

口の端を上げた俺は、風牙のチビ共と変わらない悪戯を仕掛けた彼女の手首を片手で掴み寝台に磔け、あいつらへの仕返し同様容赦なく華奢な脇腹にもう一方の手を滑り込ませた。
慌てた様子で身を捩る彼女の姿が、不意に記憶の中の小さな少女と重なる。

緋い癖毛を弾ませ、くるくるとよく動く、嘗て妹のように思っていた年下の幼馴染。
この人とも幼い頃こうして戯れ合い転げ回ったと、思い出しては知らず頬が緩む。

「いい年してガキみてえな悪戯仕掛けてくるような人には倍返しですよ」
「ちょ、や!きゃはははっ!」

若草の上を軽やかに転げ回る幼い少女の姿が目の前で笑い転げる姫さんに重なり、その面影を失わぬよう俺は久々に幼馴染との戯れ合いに興じることにした。





暫くきゃあきゃあと喧しく笑い声を立てていた姫さんの身がやがて硬く縮こまり、小さく身震いしながら唇を噛み締めていることに気付いたのは、鈴を転がすような声音が途絶えて僅かばかりの時が過ぎた頃だった。

耳を掠めた小さな呻きが、思い出の中と現在の彼女を前触れもなく断ち切った。

「っ、すみませんやり過ぎましたね。息、出来ますか?」

咄嗟に身を剥がし息を詰めた彼女の顔を覗き込む。負けず嫌いなこの人のことだ、降参すまいと堪えたのか。

「……ハ、ク」
「はいーーああ、姫様相手に手加減もせず申し訳ありません」

名を呼ばれ、呼吸困難に陥ってはいないと安堵しながらやはり慇懃に謝罪する。手加減とは何よ無礼者、などど喚かれるのを予想しながら。
しかし予想していた言葉は発せられず、彼女はほんのりと上気した頬と潤んだ瞳で困惑したように俺を見上げてくる。
その表情がやけに蠱惑的で、再構築した筈の己の心がざわ、と揺れた。

「ーーお前、何、したの……?」
「何って……」

明らかに普段とは異なる趣の姫さんの様子と問いの意図が掴めず、俺は眉を寄せながら薄紅色に染まった頬に再び触れた。その行為に他意はなく、まさか熱でもあるのかと思ったが故だった。

「ひゃ……っ、や……」
「ーー!」

思いも寄らぬ、俺の全身に響き渡る甘い甘い声音に触れた指先がびくりと震え静止した。
思わず目を瞠り彼女を凝視すれば、薄く開いた唇から震えるような吐息がひとつ。

「ハク……へん、なの。私ーー」
「姫さん、あんた……」
「から……だ、がーー」

熱い、と円い唇がそう形作る。
予想だにしなかった、信じ難い彼女の反応に指先が力を失い滑らかな頬を滑り落ちる。

「は、あ……っ」

彼女の唇から、またひとつ弱々しい声が洩れた。
密やかに耳朶を打つか細い旋律は、腹の底に沈めた感情を、封じた慾をいとも容易く掬い上げる。

どういうことだ、これはーーあんた、は。

「ーー酔いが、本格的に回ったんでしょう。それで……」

至近距離から俺を見詰める、どうにかしてくれと言わんばかりの幼馴染と自らに向け告げる。
酒に理由を求めることは容易いが、たった今突き付けられた事実ーー図らずも俺が肌に触れたことへの拒絶反応はなく、心の有無は別として少なくとも嫌悪感を抱いてはいない様子の姫さんを目の当たりにして、ほんの一瞬であれ心が揺らぐ。

「ーーそうなの……?でも、ハク……変よ私。からだの、奥がーー」
「……酔ってるんですよ」
「だけど、お前が」

現状に至った原因を朧気にでも理解しているのかどうなのか、縋るような眼差しと咎めながらも強請る言葉に誘われるように腕が彼女へと伸びる。ぴくりと跳ねた細い首筋から鎖骨へと指先を滑らせると、甘い声音が薄暗い部屋を微かに震わせた。

「は……あっ……や、ハクーー」
「ーーヨナ、姫」

このまま彼女の旋律に、溺れてしまおうか。
この人が俺を拒まないというのなら、他の何を犠牲にしてもーー

ぼんやりとそんなことを考えた、霞掛かった脳裏に突如閃く仄かな蒼白。

同時に全身に襲い来る、凍るような戦慄は記憶に新しい。きつく瞼を閉じ、強烈な印象をつい先刻俺に与えた蒼白の樹木を思い描いた。

あれは何だ。何故名も知らぬ植物がこんなにも気に掛かる?
千年の時を生きたような大樹でもなければ、特別豪奢な花を咲かせていた訳でもない。
大振りの蒼白の花弁は、やがて散りゆく脆さや儚さを感じさせず、冷徹なほどに洗練され。

ああ、そうか。
そんな存在を、俺は知っている。

穏やかな物腰と柔和な笑顔の奥に鍛え上げられた鋼の如き精神を秘めた、俺が唯一囚われ、自らその手足になろうと誓ったーー

「ーーもう、戻ります」
「っ、まって……」

そっと彼女から指先を離し、俺は苦笑交じりにそう告げ広い寝台からゆっくりと退いた。俺の重さから解放された寝具が何事もなかったかのように再び空気を抱き込み膨れ上がる。

寂し気な色を宿した瞳で縋るように見詰められ、居た堪れなさに唇を咬んだ。

このまま流れに任せあんたに溺れちまったら、俺はもう戻れなくなる。
スウォンの片腕となり国を支えていくことも。
あんたをスウォンの妃にと望むことも。

あんたの緋い焔に灼き尽くされ、今の俺を築き上げた総ての思いが灰殻と化すだろう。

「大丈夫、目覚めた時には忘れてますよ」

努めて顔面に笑みを刷き、それから俺は姫さんに背を向け扉の外を目指し歩き出した。
あんたと俺の中の、混濁する現実と非現実は此処に置いていく。

「ーー昔を思い出しました。懐かしさ故立場を弁えず、失礼を」
「……うん」

背後から聴こえてくる姫さんの声が、やけに哀し気に響くのは俺の勝手な思い込みなのだろうか。
過去が懐かしいのは、もう戻ることが出来ないからだ。姫さんーーそれをあんたも理解しているのか?

「お休みなさい、ヨナ姫様」

あんたの顔は見ないと決めた。
見てしまったら、多分俺は踵を返す。
あんたを振り返る瞬間に、俺が抱えた期待も夢も未来永劫色彩を喪うだろう。



結局俺は彼女に背を向けたまま、立ち止まることもせず寝室を後にした。





宴席に戻るべく、姫さんを抱えて歩いた道程を逆方向に大股で歩く。
奥宮殿を抜け、庭園に面した回廊を渡るとやがて視界の隅を月光の如き色彩が過った。
夜闇に仄かに浮かび上がる蒼白の花弁は、傲慢なまでに周囲には目もくれず、只ひたすら天を見据え。

白い花弁の向く先を追い、青墨に沈む夜空を見上げる。霞ひとつ見当たらない冴え冴えとした宵闇が無性に苛立たしく、俺は眉を顰め天空を睨みながら奥歯を噛み締めた。

嵐にでもなればいい。
豪雨と暴風に襲われ、無愛想なその花弁を残さず散らしてしまえばいい。

「ーーくたばるのは俺の方だろ」

脳裏を過った酷く凶暴な思考に、苦々しい呟きを洩らす。

全身が粟肌立つ、あのいやな感触。

一瞬でもスウォンを重ねたのは、己の腹の底に蓄積した感情の澱の所為か。

ああーーでも、もし本当に嵐になれば俺が抱える重苦しい澱を吹き飛ばしてくれるだろうか。
嵐が去れば、あの頃と同じ気持ちで未来を描けるだろうか。

「ったく、情けねえな……」

我ながら何ともらしくない考え方だと嘆息した俺は、何も言わず佇む白い花木から視線を戻すと広間へ向けて再び足を踏み出した。

さっさと戻ろう。感傷に浸っている場合じゃねえ。





一面の青墨に鱗粉を散らしたような、晴れ渡った夜空に嵐の気配は露ほども感じられない。

重苦しい気分のまま耳を凝らせば、相変わらず退屈な管弦の旋律が遠く響いていた。










『Magnolia』
あなたのいた家の角には
















ネガティブな書き方をしてしまいましたが、マグノリアはとても好きな花です。


『擽り』という御題を頂戴しまして。
可愛いなあと思ったのと、先日厚かましくも人様に押し付けたSSを拗らせた感じのが書きたいと思って緋龍城時代を選んだのが間違っていたんでしょうかね……御題が御題じゃなくなった。合掌。

どんな時でも、昔から姫のファーストチョイスはハクだと思うのです。
何たって一番身近な存在ですもの。希望的観測でしょうかね 笑
スウォンに対しては雛鳥の刷り込みみたいな感じなのかなと。恋に恋するというよりは、理想的な父や兄に対する憧れ?CCAのクェスみたいな。


しかし、どうしてこうなった……



テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

マイブーム。

御大と、緋龍城時代がマイブームです。


まずは御大。

Gレコ以来、御大作品全般に再燃しております。特に白い方。
Gレコ二周目の前に、キンゲのDVDを引っ張り出して視聴することに。ああもうOPから御大カラー全開!一話目から富野節全開!!
この作品ね、リアルで丁寧な人間描写に定評のある御大作品の中でも特筆してキャラが活き活きと描かれているのです。

そしてゲインがヤバい。ヤバい位カッコイイ!御大作品の男性キャラに嵌ったのは後にも先にもゲインだけです。
ゲインの二つ名がね、これまた微妙なセンスなんですね。それがまた御大ぽくて素敵 (*≧∀≦)(≧∀≦*)
そして珍しく御大作品でCP萌えしてたことを思い出しました。そして一話目からヤバかった 笑
私の萌えはゲイン×アナ姫です。相変わらず安定の年の差萌えww
アナ姫ホントカッコイイのよ!あの歳で既に指導者の風格が。そして漢!

今日思ったこと。
ハクは、条件が揃えば10年後あたり、ゲインのような超漢前になるような気がします。
条件……とりあえず姫を名実共に手に入れて、スウォンのことを腹に納めた上で前に進むことが出来たら。

そっか、ゲインか……あああカッコイイ (*´﹃`*)



そして、緋龍城時代。
城時代のハクヨナについてちょっと考えております。
希望的観測という名の妄想が酷いんですけど。あっいつもか 笑

・姫のハクに対する絶対的信頼。
子供ながらに(哀しいことですが)女官とか誰一人信用しない姫が、ハクにだけ心を許してる。唯一無二な感じがそれだけで昇天しそうな勢いですけど、これはもう無意識レベルではハクのことをまるっと受け入れてて、自分の唯一として求めていたのでは?

・ハクの姫への恋情について。
姫が幸せならそれでいいってのが緋龍城時代から一貫した彼の基本スタンスなのでしょうが、そういった姫至上主義と「自分は相手に相応しくない」という考え方は別にリンクしない。実際そんな描写もないし。
それどころかスウォンに対して「お前になら姫を任せられる」だからな。
何だその上から目線。それ言っていいのバパだけだろ 笑
結局、ハクが姫への想いを隠してたのって(たとえダダ漏れでも)姫がスウォンを好きってのも理由ではあるのでしょうが、ハク自身がスウォン政権下でナンバー2になるって野望(夢というより立派に野望だと思う)と姫への恋情を天秤に掛けた結果なのではと最近思うのです。
高華国の継承システムだと、スウォンが王位に就くこととハクが姫と相思相愛になることの両立が出来ない。いや、ホントは姫が世継ぎ産んだ後なら愛人とか普通にいけそう。いやでもここは少女漫画だから(あっ普段そこんとこ忘れてます私)
決して自分に自信がないとか身分差故とかではないと思う。原作初期のハクを見てると特に。

そんなことを妄想しながら、緋龍城時代のss書いてます。マイブームですから 笑
前回上げたのが一本目。
二本目は人様に押し付けた(最低)
現在三本目。
四本目までは書く予定です。

三本目は頂戴しました御題を使わせてもらってますけど……可愛い雰囲気を目標にしながら全然可愛くならない。
とんだ無理ゲーでした。御題主様すみません、先に謝っておきます(土下座)

テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

神の恵みです……(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡

フカミドリ(@imimonai)様が描いてくださいました!



ミドリさまハクヨナ家族


萌える……只々萌える (*´﹃`*)

以前書いた『Baby, you're my home』から描き起こしてくださったものなのですが、フカミドリさまの画の何たる破壊力……ヾ(:3ノシヾ)ノシ

あっこの画は頂戴した訳ではないのですが、ご本人様に掲載許可を頂いたので恐れ多くも遠慮なく(本当にね!)飾らせて頂きました!
拝見する度に幸せ気分になります。そしてニヤニヤが止まりません。妄想滾ります(º﹃º):.*

あああ私本当に幸せです……!
ミドリちゃんありがとう本当にありがとう(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡



テーマ : イラスト
ジャンル : アニメ・コミック

プロフィール

月桜キキ

Author:月桜キキ
月桜キキと申します。
数年振りに二次創作の世界に出戻って参りました。普段はしれっと会社員やってます。

暁のヨナ、聖闘士星矢(無印)を中心に、他ジャンルも時々。
NLBL混在しますのでご注意!

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