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スウォン→ハク(→ヨナ)SS 『nightbird』 スウォン独白。スウォハクつっても恋愛話ではありません。


宵闇に溶ける見慣れた己の寝室の、独り寝には些か大き過ぎる寝台の隅に腰を下ろし、窓際に置かれた燭台の灯火をぼんやりと眺める。

時折微かに揺らめく朱い蝋燭の炎を何とはなしに見詰めていると、ふと懐かしい従妹の長く燃えるような髪を思い出す。

(ーーああ、今では……短くなってしまっていたな)

僅かに瞼を下ろし、短くとも炎のように揺れる彼女の髪を脳裏に浮かべてみる。

(違う)

瞼の奥にぼやけて見える癖のある少女の髪のいろーーだがそれはすぐに掻き消され、全く違ういろに上書きされた。
それは深い、漆黒にも見紛うような紺青。
朧気な世界の中でたったひとつ、鮮烈な印象で私を捉え続ける、青醒めた月の光を微かに映し出した澄み渡る夜空のような双玉。

真っ直ぐに私を見据える鋭い眼差しの奥に揺らめく焔のいろが見える。そうだーーこれは彼の、憤怒の光のいろだ。

「……ハク、貴方はーー何より大切な存在を、手に入れましたか?」

ぽつり、と瞼の奥に鮮明に映る黒髪の青年に向かい問うてみる。無論、返答などあるはずもない。
ひとり溜息を洩らし何とはなしに苦笑した私は燭台から視線を外し、ごろりと寝台の上に寝転がった。

朧気な記憶の中で笑う優しい人々。まるで従妹の好んでいた絵巻物の世界に紛れ込んだかのようなふわふわと覚束ない色彩と輪郭の彼らの中に、不意に紛れ込んだ異質な存在が鮮明に浮かび上がる。
濡れ羽色の髪、瑠璃よりも深い藍の瞳。冷え冷えと冴え渡るいろを纏う彼の印象はそれとは裏腹な、鮮烈な真紅。

「ハク」

真っ直ぐに私を、その苛烈な眼差しで見据える幼馴染の幻に向かい呼び掛ける。

「彼女の傍に、貴方はいるのですね」

私の言葉に応えるように彼は微かに笑った、ような気がする。これは私の中の幻影に過ぎないと解っていても、何処かで彼と繋がっているような気がして己のこころが沸き立つのが感じられた。

それから、ハクに当てていた焦点を少しばかり拡げてみる。きっと彼の隣に佇んでいるだろう緋い髪の少女の姿を求めて。
だが、見慣れていたはずの彼女の姿は蜃気楼の如く。

「……そんな、ものですかね」

優しい思い出と温もりをくれた従妹の姿さえも、私には希薄な幻想でしかないのだ。
ーーそう、私にとってすべてはそんなものだ。

(必要ないのだ、彼以外は)

胸中で独り言ち、私は閉じていた瞼を上げた。途端掻き消える彼の幻影と視界に映し出される見慣れた天蓋。毎日目にしているはずの広い天蓋の装飾を、多分私は誰かに問われたとしても思い描くことはできない。
私にとって、他人とはそんな存在なのだ。

「……ハク、私は貴方から貴方の最も大切な存在を奪うことはできなかった」

溜息を洩らし密かに笑う。これは自嘲なのか、それとも安堵からくるものなのかーー自分でも判別がつかない。

ずっと昔から知っていた。ハクの中に従妹の存在が住み着いていることを。
だが、彼はそれを決して表沙汰にはしようとせず、私が王位に就くために彼女と婚儀を挙げろとまで進言してきた。

ハクの思いを嘘偽りだとは思わない。彼のこころに宿る彼女への思慕とは別に、私を王位にと願いその隣に彼自身が並び立つという望みもまた彼の本心であったのだと理解している。

私は、確かに嬉しかったのだ。
ヨナを私の妃にとのハクの言葉を聞いた私は、戸惑う姿を演じながら、そしてそれが現実とはならないだろうと諦観しながらもこころの底で歓喜に沸いていた。


ハクは、ヨナではなくこの私を選んだのだと。


「……制御のきかぬ感情ほど、厄介なものはありませんね」

彼の言葉のまま行動すれば良かったのだ。
それだけで、私の望みも彼の願いも叶えられたのだ。

だが、そうはならなかった。

叔父が私を認めなかったから?ハクを後継者としようという節があったから?父のことがあったから?

違う。

ハクが、こころで血を流しながら私の傍に在るだろうからーーだ。

この世でたったひとつ、私が欲した存在。唯一手に入れたかった者が私と同じだけの欲と執着心で私に向き合うことは決してない。

(そんなものは、いらない)

別の存在を胸に宿しながら、それを決して見せることはないままに誰よりも私の傍に控えるなどと。

「貴方は、貴方が真に護りたい者を護ればいい」

視界の隅でちらつく蝋燭の炎が鬱陶しい。淡々としているはずの感情が不意にざわつくのを感じ、私は寝台から立ち上がり窓辺に置かれた燭台へと向かった。
ざらざらとした不快感に眉を寄せ、揺らめく炎を一気に吹き消すと独特の香気を残し宵闇の中に仄かな朱は掻き消える。

「……さよなら、ハク」

消えた炎に向かいぽつりと告げる。返答も、彼の幻も今度は現れることはなかった。


ーー私達は、何を間違えてしまったのだろう。


彼が、その胸の奥に従妹の存在を宿さなければ良かったのか。
(それを、私にどうにかすることはできなかった)

彼が、女であれば良かったのか。それとも私が女であれば良かったのか。
(それでは、私達は並び立てない)

私達は、出逢わなければ良かったのか。
(それは今の自分を全否定することだ)


詮無きことを考えれば考えるほど感情は漣立ち、その揺らぎはやがて熱量となって全身を支配する。
何て、鬱陶しい。

不快な熱を冷まそうと、普段用もなく顔どころか姿すら見ることはなかった伽の女でも呼ぼうかと一瞬扉へと顔を向けたが、どうせ目にすれば興醒めするのだ。それは彼ではないと苛立つのだ。
そんな自分が容易に想像できてしまい、私はかぶりを振り再び寝台へと身を沈めた。

このまま、眠ってしまおう。

寝台の上で横を向き、背を丸め身を屈める。
希薄なこの世界の中で、確かなものは自分自身と、抱え込んだ彼の幻影だけーーこうしていると、本当にそんな風に思えてしまい私は今度こそ自嘲の笑みを洩らした。

「さよなら」

おやすみなさい、の代わりにこの世界の何処かに生きている幼馴染に告げる。

「……また、逢いましょう」

これは、私のこころの中に住み着く幻影に向けて。


このまま眠りに墜ちれば、夢の中で逢えるだろうか。
優しく懐かしく、現実よりも余程鮮明な思い出の中の彼に。


逢いたい。
触れたい。
言葉を、こころを通わせたい。

たったひとつ、私をこの世界に繋ぎ止めるーー君に。



目を閉じると、やがて遠くで空を切り裂くような甲高い音が聴こえる。

(ああーーグルファンの声だ)



そう思いながら、私の意識は闇に溶けていった。















『nightbird』
さあ目を閉じよう シーツは暖かい















特にBLのつもりはありませんがどうか。
執着心と独占欲、反目と対立。そしてお互い影響し合う関係が非常に滾るのです……
私は恋愛軽視型なのでCPとは違うと思ってますけどホモくさかったらすんません(土下座)




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サガ沙ss『軌跡の果て』 総帥と秘書(仮)がイチャイチャしてるだけの話。CP色ガッツリですよ……


東の果ての国の片隅に佇むビルの屋上に立ち、黄金色に染まる街並を眺める。



頭上を、そして地上世界を覆う空は沈み行く太陽を映し出し蒼から紫紺へ、鮮やかな茜色を滲ませながらゆっくりと変貌を遂げる。
無機質な建造物の影に迫るかのように低くぽかりぽかりと浮かぶ雲は、古ぼけた羊皮紙に淡墨を一滴垂らしたようないろ。

優しく寂しげなそのいろに、連想したのは世界中の博物館に展示されている古書ではなく今はもう随分と住み慣れた聖域で、あのひとが時折手にしている蔵書。
そんな己のこころの在り様が可笑しくなって、私はひとり密かに笑った。

視界を射抜くような斜陽が景色一面を覆い尽くす。硬いコンクリートの床や屋上の通用口、それから吹き上げるビル風に弄ばれる私の髪もジャケットやスカートの裾も、天に掲げた掌もその指先に至るまで鈍い金色に上描きされ、まるで黄金色の染料を溶いた水に沈んでいるような感覚に陥った。

それは何故だかとても懐かしくてーー切なさに胸が締め付けられる。

沈み行く太陽に懐かしさを覚えるのは、遠く離れた兄を思い起こすからだろうか。
この切なさは、黄昏のいろに染まるこの世界にあのひとが存在するからだろうか。

「ーー沈まない太陽も、昇らない太陽もないというけれど」

それは自然の摂理であるし、太古からの決まりごとなのだけれども。
それを見守ることも私の務め、なのでしょうけれど。

夕陽に向かい独り言ち、それから私は一呼吸後にたった二文字の言葉を紡ぐ。吹き上げる風に乗せ、この世界に密やかに響くように。

たった二文字のそれはあのひとの呼び名。
何度も何度もこうしてひとりで呼んできた。最初は声に出すこともできなかった。

「サ、ガ」

もう一度。これは世界に向けてではなく私の内に響かせる。

たった二文字ーー本来存在するはずの、その後ろに続く文字は聖域が……私が奪ってしまった。
そして、たったひとつ彼に残された半身を質に取るような真似をして。
双子座の宿命などと体のいい言葉でーー

だから、だろうか。今更と思っているのか。

否応なしに他者の目を奪い惹き付ける端正な彼の姿を思い描き、私はそっと溜息を洩らした。
あのひとは、私に愛を向けてくれる。敬慕、性愛、執着ーー崇拝と欲の混じり合った、それがあのひとの愛のかたちなのだろうと、そう思っているけれど。

(私の愛は、拒むのですよねーー貴方は)

あのひとはずっとそうだ。
女神の愛を頑なまでに拒み、私にあのひとが求めるものといえばーー性愛と執着。地上の守護神たる女神アテナが、本来抱え込むことのないはずの感情だ。

(本当に、完璧な責任の取り方というものね)

深い湖の底で揺蕩う冷涼な水のいろを映したような、暁前の澄み渡った空のいろのような、穏やかに凪いだあのひとの双眸に昏い焔が宿るその瞬間をふと思い出す。

そしてそのさまをただ思い出しただけなのに、背筋がぞわりと震える自分に軽く舌打ちした私はゆっくりと瞼を上げ幼い頃習ったバレエのステップでくるりと半周してみせた。
辛口なスーツのスカートは生憎と私の周囲を舞ってはくれず、つまらないわと思わず肩を竦めてしまったけれど。

「ーー総帥」

半周した先に見える屋上への通用口が軽い金属音を立ててゆっくりと開き、乾いた靴音と共に聴き慣れた声が、見慣れた姿が私の意識を一瞬で浚う。

「もう終わったの?さすが私の秘書は優秀ですね」

笑いながら私は、斜陽に滲むジオラマのようなこの光景と同じ色彩に染まる彼の姿を見詰める。
ああ、なんてきれい。

「ーー貴女をこのような場所でいつまでもお待たせする訳にも参りませんので」
「あら、随分ですね。此処だってれっきとした私の持ち物なのですよ?」

地上から奪い去った熱を撒き散らしながら吹き上げる風に煽られた己の髪を、鬱陶しそうな様子で払う。そんな彼に向かい軽く肩を竦めてみせれば、彼はちいさく首を傾げ苦笑した。

「それはそうですが……此処は風が強い。お身体を冷やしますよ、総帥」
「もう仕事は終わったのでしょう?サガ」
「ーーでは、沙織」

漸く違和感なく発することができるようになったらしく、外界における私の名を淡々と紡ぐ青年に、よろしい、と一言添えて私はそのまま数歩前へーー手を伸ばせば触れることのできる距離まで。

「今日はこれから、どうするのです?」
「今からならば真っ直ぐ城戸邸にお戻りにもなれますが……」
「私、おなかがすいてしまいました」
「……では、手配致しましょう」

業務の延長の可能性がある以上、念のためと予め今夜のホテルの手配はしてあるのだし、遅くなっても特に問題にはならない。今後暫くの総帥としての業務は聖域を拠点にできるものばかりだし、明日城戸邸に戻ったらその足で聖域に帰ればいい。
そのことを重々承知の私の『秘書』は携帯電話を取り出し手短な会話ーー恐らくは今夜の食事の手配なのだろうけどーーを済ませると、軽く息をついた。

(……ああ)

意識しているのかしていないのか、私には未だに分からないのだけれど。
こんな小さなことで、合図だとでも言わんばかりにこのひとの纏う雰囲気が変わる。

グラード財団総帥の優秀な秘書から、まるでこの世界の支配者の如き圧倒的な存在感を。

私の守護する世界をこのひとが纏う黄金の小宇宙で以て従わせるようなーーこの瞬間がとても好きで、思わず食い入るように見詰めてしまう。
私の視線に気付いているのかどうか、彼はビルの影に遮られた黄昏色の風景を眺めながらその長くしなやかな指で己の襟元を寛げるとゆるりと私に視線を戻し、行きましょうかと促してきた、けれど。

「ーーサガ」

ぞわりと背筋を戦慄が走る。その指先に触れられた記憶がそうさせているのだ、と私はぼんやりと思った。
その記憶に突き動かされるままに彼の名を呼び腕を伸ばす。目の前の白い頬に指先でそろりと触れた私に、彼は一瞬驚いた表情を見せたもののそれを咎めたりすることはない。

何かに……もしかしたら他ならぬ彼になのかも知れないけれど、半ば操られているような感覚のまま私は彼の頬に触れさせた指先を、その端整な唇まで滑らせた。
それを誘いと取ったのか、サガはその長身を屈め私の背に両腕を廻してくる。彼が身に纏う、聖域での儀式用の乳香によく似た芳香が彼本来の姿と立場を私に思い起こさせ、私は思わずちいさく身震いした。

(これは、私のものだ)
(私だけのものだ)

女神のためだけの存在に、女神である私が女神らしからぬ欲を向ける。それは何と滑稽なのだろう。

苦笑を洩らし、私は背伸びする格好で両腕を彼の首元にするりと絡ませた。
それから、どちらからともなく互いの顔が近付き唇が重なる。
夜の帳に覆われる直前の艶やかで寂しいそらのいろを映し出す、深い水底にも似た揺らめきを宿した彼の瞳。そしてその一対の宝玉を覆い隠す、蒼い星の軌跡のような長い睫毛がふるりと揺れるさまが光を遮られた私の視界にぼやけて映り、やがて呑み込まれた。

ゆるりと重ねられた私の唇は幾度か軽い音を立て啄ばまれ、それからやがて深いものへと変化していく。
誘われるままに互いに舌を絡ませ貪り合う。こんな遣り取りを望む私は皆の求める女神アテナの姿とは程遠くて、けれども誰よりも女神を崇拝するこのひとが他ならぬ私にこの有様を求めるというのだから、滑稽過ぎて笑ってしまう。

お互い矛盾だらけ。でも、抱え込んだ互いの矛盾を独占し合っているのが私達だ。

口内に与えられる、穏やかではあるけれども直接的な快感に背筋が震える。ゆっくりと、でも確実に身体の奥がじわりと蕩けていくのを感じた私はそれが何となく悔しくて、せめてもの矜持とばかりに彼の首に廻した腕に力を込めてその長身ごと引き寄せた。

私の反抗にサガが逆らうことはなくて、私達はそのままコンクリートの床に崩れ落ちるけれども、私の背中が固い床に叩き付けられることも冷たい温度に触れることもない。
そんなことは分かっている。このひとは何処までいっても私の守護者なのだ。

「ーー沙織、そろそろ……行きましょう」
「だめ」

普段通りの、どうということはないという顔をして告げるサガの双眸が、私を見据える静寂を湛えた深いいろの中にほんの僅かに昏い焔がちらつくのが見えたから。
だからきっぱり一言返せば、彼はほんの少しだけ困ったように苦笑して。

「あまり……このような場所で煽らないで頂きたいのですが、ね」

言ってくれる。
貴方こそが私を煽っているくせに。

再び重ねられる唇。するりと侵入する舌に口内を嬲られ身体から力が抜けていく。抗う術を失った私を半ば組み敷くようにして、やがて彼は私の口内を解放するとそのまま首筋から胸元へと唇を這わせて。
私の身体を支えるため背に廻された掌の、指先の感触までもが、意図してる筈もないだろうにこの身に刻み込まれたこのひとの記憶を呼び覚ましていくのを感じ、私は眉を顰めきゅっと唇を咬んだけれど。

たったこれだけのことに抗うこともできない。ぞくりと背筋に電流のような痺れが走る。肩先が震え、身体の奥が疼く。

「っ、サガ……!」
「ーーはい」

堪らず発した声に対する返答はあくまでも淡々としたもので、私が音を上げてこの戯れの中断を命じるのを待っていたのだろうと否応なく理解できてしまう。

(本当に、なんて男だろう)
(私のものの筈なのに)

「……おなかがすいたわ」
「ですからーー」
「続けて……はやく、貴方が欲しいの」

さすがに予想外、だったのだろう。私が発した直接的な催促に一瞬、驚きも顕な表情でこちらを凝視したサガは暫くのーーといっても何呼吸分かの間、真っ直ぐに私と視線を合わせまるで意図を探るように。

「ーー馬鹿な、ことを」

その流麗な眉を寄せ険しい面差しを見せたのは、けれども一瞬のこと。やがて私を見据えたまま、彼は僅かに口の端を上げた。
聖域内はおろか、財団内外の業務においても忌憚なく威力を発揮する『神の如き』微笑ではなく、妖艶さと酷薄さが交じり合った何処か凄絶な印象のそれを、私は知っている。

それは世界から区切られたふたりだけの空間の中でだけこのひとが見せる、私だけのーー

「……サガ」

囁くように名を呼び、今度は明確な意図を顕に夕暮れの空と私との間を遮断する男の金色に染まる頬に指先を這わせた。
静謐に過ぎる双眸の奥に密やかに灯る焔を、もっと見たくて。

そうよ。
その焔で貴方以外の誰も求めることのない私の欲を存分に炙り出せばいい。

「ねえ……」
「ーーアテナ」
「……狡いひと」

ここで私をアテナと呼ぶ、このひとを狡いとは思うけれども一方でそれは真実だ。

地上の守護神である私の中に守護神として不要なものを構築させた挙句、それを以て私を地上世界に繋ぎ止める。
なんて出来過ぎた、すべてに都合の良い顛末だろう。

(私を護る、貴方は私のものだけれど)
(私が護る、この世界は貴方のもの)

ほんとうに……馬鹿なことだとちいさく笑い、それから私はゆっくりと瞼を閉じる。



ジオラマのように狭い極東の地方都市の、珍しくもない夕暮れの風景から、今度こそ私の存在が遮断された。














『軌跡の果て』
最果ての街からこのせかいを。















これをリメイクと言えるのかどうか。
以前「世界」というタイトルで、どっかのビルの屋上で沙織とサガが世界の行く末について語り合う話を書いたのをふと思い出したので、シチュだけ流用してみました。
久々にガッツリCPのサガ沙書いたけどやはり色々捗ります……


テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

月桜キキ

Author:月桜キキ
月桜キキと申します。
数年振りに二次創作の世界に出戻って参りました。普段はしれっと会社員やってます。

暁のヨナ、聖闘士星矢(無印)を中心に、他ジャンルも時々。
NLBL混在しますのでご注意!

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