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ハクヨナss『楽園』1/2。ユン+ハク→←ヨナ。設定基準は17巻。

果てなき大空を、風に乗り何処までも翔けて行きたいと希う。
深い森の芳香に誘われ、遙か遠い西の地へ。



✴︎



風の部族領最南端の程近く。暖かな日差しが降り注ぐ昼下がりの港街は、他の辺境都市と比較すると驚く程の賑わいを見せていた。
街の中心部に位置する広場で頻繁に開催される市は、活気溢れるこの地域の名物となっている。行き交う人々の衣装は勿論、髪や瞳の色も様々で、けれど皆一様に活き活きとした表情だ。

「凄い賑わいね……!異国の人もあんなに!それに、とても綺麗な街だわ!」

晴れ渡った空の下、緋色の髪を風に揺らしながら少女は深い菫の瞳を輝かせた。

「そーっすね、この街は上下水道や廃棄物の処理規定なんかがきちんと整備されてますからね。関税も免除されてるんで異国の商人も多い」
「だから人が集まるのね!」
「そうです。人が集まれば金が落ちる。落ちた金を公共事業に回せば街の住人は潤い、公共事業により整備された街にはまた人が集う。まあ理想的な金の循環です」
「そうなのね。他の都市もこの街に倣えば良いのに」
「この辺は交易が盛んな地ですからね……まあ、特殊なんすよ。それに」

一旦言葉を切り、黒髪の青年はざっと市の全貌を見回した。極彩色の野菜や果実、衣裳に装身具。漂う異国の香の匂い。相変わらず瑞々しい色彩に溢れた光景だ。嘗て王城で見た貴重な宝飾だの美術品だのより余程美しいと彼は思う。

「関税は勿論、此処じゃ市の売上に関して非課税なんです。必要なのは決まった出店料だけ。売れりゃ売れただけ懐に入るってんで商人は俄然気合い入れて頑張りますし、こぞって出店したがる」
「それがまた人を呼ぶのね」
「はい。街にとっても定期的に出店料が入りますし、宿や飲食店なんかも潤います。常設の店舗に関しては対利益の比例課税なんでーー」
「市に人が来れば来る程街が儲かるのね!」

若者が戯れに繰り広げる会話としてはいささか常から外れた遣り取りに言葉を弾ませる男女二人は、様々な色彩を持つ者の中に在っても尚見る者に鮮烈な印象を残す緋色の髪に加え、多少日焼けしているものの充分白い肌に淡い桜色の頬と可憐だが健康的な印象を与える薄紅色の円い唇の美少女と、髪や瞳の色は有り触れているものの、鞘代わりの布を刀身に巻き付けた明らかに大振りの得物と見て取れる長物を肩に担いだ長身の美丈夫。
只でさえ注目の的になりがちなのに、その会話は幾ら何でも目立ち過ぎだろうと、自称・天才美少年が徐に制止に入った。

「ちょっと!二人とも目立つ会話はやめてよね!てか雷獣!将軍って地方行政の監視とかもするの⁉︎」
「監視っつーか、将軍職はそもそも部族長兼任だからな」
「あーそっか、将軍自身が地方行政の施政者な訳ね。で、雷獣の場合ヨナの護衛も兼任してたんだよね。何かさ、改めて雷獣って凄いよね」

よりにもよって風の部族領内で、先代部族長の異名を呼びその上将軍などという注目されること間違いなしの職務名を自ら発したことは盛大に棚上げしつつ、素直に尊敬の眼差しを向ける美少年ーーユンに対し、特にそれを問題視するでもなく雷獣と呼ばれた青年はまぁな、と戯けてみせながらも少しだけ寂し気に笑う。

「まあ、ガキの頃からジジィには色々叩き込まれたしな。城でも学ぶモンは山程ーー姫さん」

途中で言葉を切り、彼は横を歩く少女へと呼び掛けた。視線は変わらず前方へと向けたまま。
思わず、半ば反射的に呼び掛けられた先へと向き直ったユンの瞳に映る少女は普段通りの笑顔を貼り付かせていた。貼り付かせているのだと白く、微かに震えている少女の握り拳がそう物語る。
ああまずったと、ユンは内心舌打ちを洩らした。雷獣は現王のーーヨナの父親の仇の親友だったと聞いた。恐らく雷獣は、現王の為にと数々の事柄を学んできたのだろう。

何か言わなきゃとユンが天才を称する頭脳を回転させる前に、世の中には無駄な知識など無いのだとばかりに飄々とした声音が空気を震わせた。

「あんたの役に立ってるでしょう、色々と。感謝してくださいよ」
「……ハク」
「ホント俺って有能な部下ですよねー、そう思うでしょ、姫さん」

さらりと自賛するその口調に、先程垣間見せた寂し気な色はない。

「……もう、自分で言わないの!」

少女の笑顔が一瞬で変化する。貼り付いた、面のようなそれではなく、蕾が綻ぶようなやわらかで華やいだ表情に、釣られるようにユンもまた笑顔を見せた。

(本当に、凄いよね)

ほんの一瞬で、ヨナの感情を読み取って。
たった一言で、ヨナを笑顔にするなんて。

面倒臭いのは御免だと、確かに思っている。集団生活において人間関係の面倒事……色恋沙汰などは尚更、持ち込んでなど欲しくない。だけど。

(雷獣の気持ち、気付いてあげなよね)

我ながらお節介な、面倒臭い感情を抱くようになったものだと自嘲しながら、それでもとユンは独りごちた。
金だとか色だとか、そういった即物的な対価を目的とせず、こんなにも他者に尽くし懸命になれる男を、俺は雷獣以外にはたった一人しか知らない。

(しかもその行動に起因するものが報われない恋情だなんて馬鹿、あんただけだよ)

取り留めもない思いを巡らせつつちらりと己の横を歩く二人に視線を遣れば、苦悩などとは無縁のような笑顔。

なーんだアホらし、と一言呟くとユンは二人の一歩前に踏み出した。



✴︎



地域の名物と名高いこの市の出店物は、食料品や生活必需品から国内外の衣料品、小物雑貨装飾品、珍しい舶来品まで様々である。此処では利益に対する税が生じない為売り手が不正を働くこともそれを役人が監視することもない。この市における役人の主な職務は治安維持と、麻薬等の違法な取引がされていないかの監視となる。殊に後者に対しては厳しい取締りが為されているため、結果この街に集う人々の質は比較的高いといえた。

「……陛下は、この街を一つの理想と捉えておられた」

活気溢れる街の様子をゆるりと見渡し、ハクは淡々と告げた。何の前触れもなく父親の話題に触れられ息を詰めるヨナの様子を一瞥し、だが特に躊躇するでもなく彼は続ける。

「重臣共は強い国強い国と、まるで呪文の如く繰り返していたが、別に軍事力増強だけが強国の要件ではありません。勿論、他国の侵略を許さない程度の軍備は抑止力や外交の後盾として最低限必要ですが」
「強国の、要件……」

ぽつりと鸚鵡返しに呟きを洩らすヨナに向かい、ハクは言葉を重ねる。

「はい。結局必要なのは他国との交渉力です。交渉とは、戦をしない為行なう机上の戦です。その戦に強く在ろうと、陛下は色々と試行錯誤しておられた」
「そう……その雛型がこの街の仕組なのね」

呟きざま、父の目指した街の姿をヨナは改めて一望する。
整備された街並と鮮やかな色彩を全身に纏う人々。何と素敵な街なのだろうと、街を眺め只思う彼女の脳裏に旅の中で出会った沢山の人たちの姿が浮かんでは消えて行く。
皆、懸命に日々を生きていた。脅威や不条理を耐え忍び、時には戦いながら。暮らしの中の小さな幸せを噛み締めながら。

けれどもっと、もっと上を、豊かな暮らしを目指せたならどんなにーー

「皆、この街の人々のように活き活きと暮らせたら……ええ確かに、素晴らしいわ」
「陛下はその為に交易、殊に輸出貿易による国内への金の流入を構造化出来るような基幹産業をと……まあ、実現の難しい構想ですが」

確かに実現は難しいだろう。この国の国土は大国と呼べる程ではなく、内需により特定の部族が潤うことはあれど、輸出で国そのものを潤せる程の物量は特産品、農産物、鉱物資源共に存在しない。その上長きに渡り軍拡に傾倒してきた結果、兵力として消費され続けた国民は疲弊し切っていた。

「高華国は軍需産業で成り立ってきたのだものねーーそう……父上は、それに代わるものを探していたのね……」
「金と人が集まれば内需は拡大します。税収に頼らずとも貿易での利潤を内部留保するだけで国の資金力は増大し、それをそのまま軍備に充てることも出来る。兵力は徴用するより国内外の傭兵を使った方が効率も良いし経済効果も高い。そしてそれだけの基盤があれば、まあそう易々と戦を仕掛けられることはないでしょう」
「でもさ、それってかなりの初期投資と国策の転換が必要だよね。今の高華国の国力じゃ、そりゃあ実現は難しいよ」

理想論で国政は無理だよねと尤もらしく肩を竦めるユンを諌めることはせず、だが国力のみの問題ではないとハクはユンと、それから嘗ての自分に言い聞かせるように、告げた。

「まあ色々あるんだよ、抜き差しならねー大人の事情って奴が。部族間の微妙な力関係とか、既得権益がどうとかーー」

段々とうんざりした表情へと変化していく元部族長の様子に、ユンは綺麗に整った自慢の顔を思い切り顰め、めんどくさ。と一言。

「お偉い様方の所謂利権って奴でしょ?ホント色々大変だったんだね、雷獣」
「まあな。行き過ぎた平和主義は国を滅ぼすなんつー言い分は、正論だが詭弁だ。現行の体制で甘い汁を吸う奴らにとっちゃ体制の変更なんざ以ての外なんだろうよ。他の奴らもウチの連中みてーに流れに乗ってテキトーに生きてりゃ色々楽なんだがな」

風の部族に対する少々辛辣な、だが言葉の端々に愛情を感じさせる元部族長の論評に、ヨナは双眸を細め穏やかに微笑みを浮かべた。

あの悪夢の夜から数日、絶望の淵を彷徨う己を救ってくれたのは彼等の、春の微風のように暖かな優しさだった。

そう、眼前に拡がる街の光景は、その有り様は風の部族そのものだ。全てを受け入れ、流れ行くーーそれだけではない。風は彼方から種子を運び、豊穣の雨を呼び、草木に降り積もる埃や毒を払い、色鮮やかな恵を残し何処ともなく去り行くのだ。

神妙な面持ちで、ヨナは菫色の双眸を青く澄み渡った空へと向けた。探そう。父の果たせなかった思いに、理想に近付く為の何かを。

世間の評価がどうあろうと彼女にとり父王は誇りであり、父の思想や在り様は王女としての彼女の心の拠所だった。父の遺志を継ぐことーーそれは決して驕りなどではなく、彼女が生きる為の矜恃なのだ。
そして彼女は強く思う。信じよう、と。

ハクは、ムンドクは……風の部族は父上を信じてくれた。娘が父を信じなくてどうする。嘗て友に贈った言葉を今、己の心に据えよう。

「ハク、私もっと色々知りたいわ。この国の……ううん、国内外の皆が欲しがるもの。皆に出来ること。諸国に誇れる何かを、探したい」

真っ直ぐな眼差しで、此れこそが己の使命だとばかりに告げる少女の決意を投げて寄越された、最も彼女の傍に在り最も彼女を理解する幼馴染は全く困ったお姫様だと苦笑する。いやー相変わらず直球な御方っすね、などと揶揄交じりに少女に言っては五月蝿いと叩かれる青年を眺め、ユンはアホらし、と再度呟いた。

(相変わらずはあんただろ。ヨナに前を向かせるの、相変わらず上手いんだから……つかその才能、ヨナを振り向かせるのに使えばいいのにさ。ホント馬鹿だよね)

「はいはい、分かったから二人とも、買い物買い物!」

市場のど真ん中で戯れ合う稀有な二人をこれ以上傍観するのは何やら居た堪れなく、かといって捨て置くことも出来ず。冷静に考えればこの街はハクの領地だった訳であり、依って捨て置いても困ることはなかったのだろうが、兎に角ユンは行き交う皆の注目の的になる前にと号令を浴びせたのだった。






✴︎



街一つ捏造しました。ナンテコッタイ。

コレを書き始めたばっかの時に17巻が発売されたのですが……
作中でのヨナパパの評価の余りの低さに哀しくなり、蛇足と分かっていながらも色々うだうだと。お陰で長くなったので、半分で切りました。

よって、続きます。すみません。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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拝見しましたー

キキ様
こんばんは。kです。
他スレですが、先日のコメにもご返信ありがとうございました。

あちらとはまた異なり、大変興味深く読ませていただきました。

とある通販サイトのレビューで、「地方の困窮を目の当たりにしても、そんな状況を知っていたであろうハクの苦悩が見られないのが惜しい。このままじゃハクがヨナ大好きなだけの残念な人になってしまう」という主旨のコメントがあり、うーん、確かになぁ、でもハクはそんな残念な人じゃないはず、戦争を避けたイル王を認めていたのは、それこそがこの国の進むべき道だと「根拠があって」考えていたはずだと、ウダウダ考えていました。

でも私のつたない頭では、なかなかどうして、物語の行間を埋めるほどの考察はできていませんでした。

しかし、今回のキキ様のssを読んで、ああ、そうか、とストンと胸の支えが落ちた気がしました。

原作ではイル王の「罪」は強調されてもなかなか「功績 」は語られませんよね。
でもやっぱり、登場期間は短かったとはいえ、戦争を避ける思いを持ったひとが、民を不幸にしてもよいと思っていたはずはないと思うんです。
きっと、何か国を根底から変えるような施策を探っていたに違いない。
そこに、キキ様の「街捏造」(笑)は十二分な補完をしてくださったように思います。

私は平会社員ですが、経営の話は嫌でも耳に入ってきます。
それは政治とはまた違うのかもしれませんが、全ての課題が一瞬にして総員ハッピーに解決することなんてないと、痛感しています。
また、目指すところは同じでも、そのアプローチは千差万別。そして、最終的に結果を出せた人が英雄となるわけですが、そうでない多くの人のやり方も、聞けば必ずしも愚策というわけではないケースがほとんどです。
真にあるべき理想を掲げて、そのあまりの高さに実現できず失脚した人もいました。

だから、イル王の施策の痕跡がかいま見える今回のssは、暁のヨナの世界観に凄い深みを与えてもらったなぁと、ありがたく思っています。
原作でやると難しい面もありますからね。それでなくとも絶対悪が少ないヨナの世界ですから、イル王の良い面をあまり強調してしまうと、スウォンが軍事傾倒したタカ派に見えてしまって、読者が感情移入できなくなっちゃいそうですし(^-^;
ああ、でも即位直後に地方の田舎街にも配慮する描写が沢山あるので大丈夫かな…
スウォンは今のところ非の打ち所のない為政者として描かれていますしね。
イル王は気の毒ですが、今は「戦争が嫌いな優しいだけの愚王だった」でいいのかもな、と思います。
但し、17巻では戦争の悲惨さも描かれましたし、もしかしたら平和主義イル王の名誉挽回(=ハクも名誉挽回!)のエピソードもあるかもしれませんね!

…あああ
コメントなのに異様に長文になってしまいました…
「暁のヨナには少ない」と言われているラヴ成分の補給もありがたかったのですが、今回の補完がホントに嬉しくてお礼が言いたくて。
つい興奮して書きすぎてしまいました。
ラヴ成分は、色々思うところあっても恥ずかしくて「キュンキュンするんじゃ~(*^^*)」位しか感想書けないんですけど、同じくらい響いたからこそのコメントなので、どうぞご容赦くださいませ(;つД`)

それでは、また次回作楽しみにしております。
季節の変わり目ですので、体調には気を付けて、ご自愛なさってくださいね。

わわわ!有難うございます〜(感涙)

kさまこんばんは!

またお越し下さったばかりか、ご丁寧なコメントまで…!本当に有難うございます。嬉しいです。コメント拝読し、嬉しくて泣きそうです。

以前から私は先王の作中評価の低さに疑問を持っていたのですが、最新刊でよりにもよってハクから「罪滅ぼし」などという発言がされ、それがもう哀しくて。とうとう誰得⁉︎なssを書いてしまいました。
それをまさかコメント下さるなんて!何より、作品に対して同じ思い同じ疑問を抱いておられる方とこうしてお話が出来ることが嬉しくてたまりません。幸せです私。

kさまの仰る通販サイトのレビューですが、ハクが残念な人というのはまあ…所詮18歳の小僧ですしね(笑)
ただ、地方の困窮に対する苦悩というのはどうでしょうかね。これは私個人のイメージなのですが、高華国は連合国家であり、体制としては江戸時代の幕藩体制に近いと思っています。各部族長は豊臣政権下の五大老に相当し、ハクは藩主に当たる立場。藩主の最大の職務は藩の維持存続です。当然ハクは風の部族領の安定を最優先事項にしている。作中において風牙の都の様子を鑑みるに風の部族は大きな問題を抱えているように見えませんでした。対して、困窮する「地方」って他部族領なんですよね。一応ハクも国政に携わっていましたし、苦悩する描写があれば彼の格は上がるでしょうが、高華国の現状の体制では他部族の問題に他人事でもまあ仕方ないのかなと思います。あと、風の部族の人って他に比べて金勘定するんですよね。初見時からそこが凄く印象的だったのですが、ハクという部族長は為政者というより経営者のように見えるのです。風の部族全体が利益を追求する一つの集団と考えると…どうでしょう。他企業の内部事情って、他人事ですよね。
これもまた私の勝手な見解なのですが、ハクは先王の平和主義そのものに惹かれたのではなく(全く惹かれなかった訳ではないでしょうが)それを実現するための施策というか金策というか、要は先王の経営感覚に惹かれたのではないかと。
そんな思い込みをベースに今回のssを書いたのですが…ああでも、ハクは風の部族領内をきちんと維持管理していた筈だと信じ街の捏造に至ったことは事実です。やっぱり私も、ハクにはヨナ大好きなだけの人ではいて欲しくないです!

先王の施政や平和主義に関するお話、それからkさまが体験された経営のお話。頷きながら拝読させて頂きました。先王への思いは私も同じです。絶対にイル王は国民の幸せを願って試行錯誤していた筈!

殊に、kさまの体験を通してのお話は、本当にその通りだと強い感銘を受けました。私も会社勤めの人間でして、経営計画だの戦略だの各施策だのに翻弄される立場です。今年度末、私の所属支社のトップは施策に失敗し結果を出せず失脚しました。その辺色々思うところはあるのですが、そういった身近な事象を作品考察に繋げられる感性が素晴らしく、正に目から鱗です。

また是非是非kさまのお考えを聞かせて頂きたく思っております。コメントで触れておられたスウォンについても是非!謎だらけなんですよね、彼。

繰り返しになりますが、作品に対して同じ見方をされる方と語り合えるのは本当に幸せです。
どうか今後もお相手くださいませ…!
ラヴ方面も、拙いながら妄想の限り頑張りますので(笑)

こちらこそ、とりとめのない長文を失礼いたしました。
年度末で御多忙のことと存じますが、どうか御身体大切になさってくださいね。

感動再び(笑)

キキ様、こんばんは。
あまり頻繁なコメントはキキ様の創作活動の邪魔になるなぁ・・・
・・・つーか、キモい、キモいぞ私、と思いつつ、やはりちょっとだけ・・・とキーボードを叩いている次第です。
あとちょっとだけご容赦願います(*_*;

幕藩体制を例にとってのご説明、これまた「なるほど!」と思わず手にしたタブレットを「パコン」と叩いてしまいました。
何故かわかりませんが、私ときたらハクは「空の部族」(つまり、王室側の立ち位置)と思い込んでいたんですね。
おかしいなぁ、風の部族のことは忘れていなかったはずなんだけどなぁ・・・ムンドクじっちゃん、ごめんよ・・・と一人苦笑いです。

この勘違いによって、ハクもあたかも王室のように、「国全体の利益を考えなければ『ならない立場』」と思い込んでいたんです。

・・・違いますね。
もう、ぜんっぜん違いますね。

(ちょっと1巻の設定がうろ覚えですが)ハクはヨナの専属護衛ではあっても、王族ではない。
あくまで空の部族の「長」であり、有事の優先順位に「国への忠誠・奉公」があったとしても、日常の責務としては「風の部族の維持」のみです。(違うか!ヨナの護衛が最優先事項か!(笑))
そこを他部族に首突っ込みすぎると、それは明らかな「越権行為」。
ちょっと不味すぎやしないかい?と内々に話題に出すことはあっても、原則手は出してはならない。
幕藩体制まで遡らずとも、現在の都道府県であってもそうですよね。
いくら福岡県が都会(笑)だからって、佐賀県政に公にちょっかいかけてきたら、ちょっとちょっと、となりますね。
(私は長崎出身なので・・・想像がローカルネタですみません(;´∀`))

もちろん、少なくない民の生き死にがかかっているのだから、そういう声を上げる人がいてもいいのです。
でもそれは、侵略行為に他なりません。(侵略が悪いとは言いません。悪政はむしろ侵された方がいいでしょう。)
でも、その時はその部族まるごと面倒見る責任・義務が発生します。

そんなの、ハクはもちろん、風の部族が正義感だけで負えるわけがないんですよね。

ハクはそこんとこ、ちゃんとわかってた。
つまり、ちゃんと「長」だったんですね。18歳の小僧でも(笑)

今の世界情勢でも、「ここ、明らかに為政者がダメだろ」、という政情不安地域に対してさえも、他国が口出しをすることはとても慎重に行われますよね。
国民が、バンッバン死んでいても、です。
勝手な見方かもしれませんが、基本的には「該当国以外の国、地域に害が及ばない」限りは他国は外野から野次を飛ばすのみです。
ベストは、その国の内政の範囲で収めること。
国同士の関係には、凡人の私には想像もつかない水面下のバランスがあるのは、火を見るより明らかです。

ましてや、かつては政権を争ったこともある五部族同士。
正義感だけで「こらこら君たち、やめたまえ」なんて日には、過干渉で対象の部族以外からも危険視されること間違いなしです。

そんな簡単な事も・・・わかっていなかった・・・
どこか勧善懲悪の少女漫画と侮っていた自分の足元を掬われた気がして、嗚呼、恥ずかしい・・・と化粧しながら凹んでおりました。

レビュアーさんに言ってあげたい。
ハクはちゃんと一部族の長であり、その責任を果たしていたんだよ。自部族だけでなく、他部族の状況を、イル王施政の綻びを認識していたからこそ、自分の手の届く範囲だけでも、ちゃんと維持し守り、そして最悪の場合に末端の綻びが国の綻びとならぬよう、王家に仕える覚悟でいたんだよ、と。

・・・ああ、そうですね、イル王の綻びを知っていたからこそ、ある意味スウォンへの期待が大きかったのかもしれないですね。
理想だけでは、理想郷は作れない。
でも、理想がなければ、その一歩さえ踏み出せない。

イル王の理想には共感していた。
私も、キキ様の仰る通り、現実的な金勘定も含めて「共感」していたと思います。金勘定・打算のできないトップはトップとして失格ですから(笑)
でも、ヨナや幼い弟たちのように守るべき弱い者を抱えるハクにとって、武力だけが強さではないことを、ハクはイル王から感じたんでしょうね。
自分には無い強さの形として。

でもイル王の純粋な「能力」だけでは理想郷は完成しない。残念ながら、イル王はそこまで「キレ者」ではない。
もちろん個人の才は別にしても、実際問題、武力、経済力だけでは解決しない複雑な問題が山積している訳ですから。

でもスウォンなら。

子供の頃から人心を掌握し、組織を動かす力を発揮していたスウォンなら、きっとイル王が掲げた理想を最短・最良のルートで形にできる、と思っていたのではないでしょうか。
そしてスウォンもきっとそう思っている、と。

だからこその「罪滅ぼし」という言葉なのではないでしょうか?
イル王の綻びをわかっていた。
本当は繕われるべき綻びで、自分だってその綻びから溢れるものがあることをわかってて掬い取らなかったのだけど、他を破くことなく繕うことがどれほど難しいことかも知っている。
だから、それを期待したスウォンに、あのような形で裏切られたことに、怒り以上に悲しみを覚えた・・・のではないかと思います。

そして、ハク自身、自分にも責任の一端があると思っているからこそ、自分ならまだしも、ヨナに「『あんたが』罪滅ぼしみないなことを負う必要はない」と言ったのではないでしょうか。
自分の罪でもあると思っているから、というと言いすぎでしょうか。

ただ、皮肉なのはそういった背負うもの、大事なものを失ったからこそ、綻びを繕えるようになったということですね。
ヨナは素直に凄いですよ。凄いんですけど、じゃぁこれが「知ってさえいたら、王宮にいても同じようなことができたか」、というと非常に難しいと思います。
水の部族のリリも、結局勘当(でしたっけ?)という形で「地位」の面倒なカセを外して貰って、復興に着手できたですから。

また、ハクは多分、現実主義でヨナ至上主義(笑)なので、ぶっちゃけ「目の前の民を救わなければ!」とは思ってないかもですね。
相手が理不尽に殺されそうだったり胸クソ悪い外道だったり、というレベルの場合は手助けするかもですが。
まあ、感情移入しちゃうヨナの監督役はそうでないと務まらないですよね。

・・・あーもう、王宮なんて戻らずにどっかの田舎で畑仕事と芝刈りと洗濯(笑)しながら、二人で暮らしちゃえよ。
んで、手の届く範囲の治安を守ってやんなよ、とかつい思っちゃいますね!


・・・うーん、今日は珍しくデスクトップからの投稿なのでもう少しきちんと纏められるかと思ったのですが、どうも無駄に長々となってしまいました。
これじゃぁ、業務報告書に上司から赤ペンが山ほど入るはずです(;´∀`)

ボチボチ、明日の資料作りに戻ります。(実は現実逃避でした・・・)

次回作はのんびりでいいですよ!
なんかこう、「天から降ってくる」のをお待ちしております!

あと、このスレが長くなりすぎても好ましくないとは思いますが、どこか気の向いた時・所でいいので、キキ様の見解も引き続き聞かせていただければ、と思います。(非公開にしたほうが良ければ、仰ってくださいね。)
キキ様の見解あってこその、この長文レスですから・・・!(責任転嫁しない!!)

ではでは、今年度もあと1日。
技術系の私ですが、年度末は慌ただしいです。
早く4月、いやGWになぁれ、というか花見行きたい・・・と念じつつ、明日の準備に勤しみたいと思います。

ではでは、キキ様もお体ご自愛くだいませ~!

お詫び

連投すみません!

思いがあふれて推敲がままなっておらず、長いだけでならまだしも、誤字だったり、指示語と被指示語の間に別の段落挿入したり、でワケワカメな非常に文脈がわかりづらい部分やらがたくさんありました・・・
投稿後の編集機能を見つけられなかったので、とりあえず、もう何となく~の雰囲気でお読みいただければ幸いです。

なんかもう、色々、色々とお詫び申し上げます・・・

kさまこんばんは!
年度末のお忙しい中、再びの嬉しいコメントありがとうございました。
資料は無事完成されましたか?遅くまで本当にお疲れ様です。

実は私、二次創作に手出しするのは数年振りなのですが、何で今更(笑)足を洗った世界に戻ったかといえば勿論数年振りにヨナに嵌ってハクヨナ萌えしたからなのですが、同じ思いの方とお話したかったからでもあります。
数年前はブログとmixiがメインツールだったのですが、今はTwitterのようで…。リアルとの使い分けが面倒だなぁそれはちょっとなあと思い、取り敢えずブログに引きこもりながら折を見て交流ツールを模索しようと思っていました。
そんな時、思いがけなくもお声をかけて下さいましたのがkさまです。
ですからホント嬉しくて嬉しくて!キモイとか、むしろ私が思われそうなんですが!これからもお暇な時など是非ともお話していただきたく…どうぞよろしくお願い申し上げます!(土下座)

県政という身近な例を挙げてのご考察、おお!分かり易い!作品のモデルが多分中世以前だろうからと、昔の事例ばかり考えていた自分がバカみたいだわ(苦笑)しかも佐賀県を具体例に挙げるセンスには脱帽です。佐賀県…サガン鳥栖しか思い付きませんすみません(失礼!)kさまは長崎ご出身ですか。長崎いいですね!ノスタルジックで情緒溢れるイメージです。観光資源も大企業もJクラブもあって…あ、行きたくなってきた。

今の世界情勢にも通じる話とは、本当にその通りですよね。コメント拝見して、今尚地球の裏側で起こっている戦争や内紛を思い返し何とも言えない気分です。17巻で戦争の悲惨さを僅かながら目の当たりにして、ヨナはスウォンの政策を疑問視していました。もしかしたら先王も、父や兄の起こす戦争の現場で守るべき自国の民が犠牲になるのを目の当たりにしたのかも知れません。
ただ、やはり残念ながら先王には天賦の才や絶対的なカリスマはなく、その上独裁を許さない連合国家という体制が足枷になり、勿論その他諸々王侯貴族や役人の利権だの思惑だのが絡み合ってあんな中途半端な、荒れた状態になってしまったのかもと思いました。

そして、ハクのスウォンへの期待の大きさ。kさまの見解を聞かせていただき、ああそうかと納得しきりです。私、今までハクのスウォンへの期待感と、先王への尊敬の念というのがちぐはぐに思えてならなかったのです。スウォンが凄く有能な人間で、王に相応しいとハクが思うのは当然として、お前なら!といった次期王に対するある意味過度な期待。それって裏を返せばイル王に失望してる?でも、作品中のモノローグでハクはイル王を認めてた。
でもそうじゃなくて、スウォンへのハクの期待って、先王の理想の実行者としての期待なんですね。
スウォンならイル王が掲げた理想を最短・最良のルートで形にできると考えたとのご考察。そうですよね!お陰で私の疑問はスッキリ解決です。
「罪滅ぼし」という言葉も、そうですねこれは自分に向けられた言葉なのかも知れませんね。王女としてのヨナの役割って、次期王の后になって子を産むことであって為政者になることではないんですもんね。だから『あんたが』なのか!
何か、めちゃめちゃ嬉しいです。1人でショックを受けてたらそれで終わってました。誰得?と思いながらもss書いて良かった!

皮肉との仰りようも本当に同感で、スウォンが凶行に出たからこそ、火の部族も水の部族も良い方向に向かって進み出した。ですがそれは必ずしもスウォンの政策故ではなく、特に火の部族に関してはヨナ達の功績なんですよね。私、実は火の次男坊が大好きなんですが、彼の心の変革も成長も全てヨナが導いたもの。でもそれはスウォンの凶行が無ければあり得なかった。スウォンがヨナを殺害もしくは傍に置いていてもあり得なかった。ほんと皮肉です。

芝刈りと洗濯!あれはめちゃめちゃ反応したので、コメント拝見して改めてニヤニヤしちゃったよ(笑)次の回で洗濯してる雷獣の姿が忘れられません。アピってんのかお前!みたいな。
ヨナ復権エンドではない可能性、あると思ってます。言葉通り芝刈りと洗濯ではないですが、そういった役割分担で。まあハクはヨナが何をするにしても十二分に内助の功を発揮してくれるかと(笑)
で、そんな妄想を込めssの後半を書きました。キモくてすみません。

えっと、お気遣いいただきましたコメント非公開の件ですが、私としては全く拘りもなく、どんな形でもお話いただけることが嬉しいので…kさまが1番負担のない方法でお話できたらと思っています。
ただ、コメント編集機能を設置可能かブログ内を探したのですが結局見つからなかったので、もし宜しければですが、長文はメールなど如何でしょうか?一応、アドレスを記載いたしました。

新年度スタートいたしましたが、少しは落ち着かれましたか?新体制だったりするのでしょうか。もしそうなら、もう暫くはバタバタしちゃいますね^^;
技術系のお仕事、素敵ですね!憧れます。
私は営業系なので、年度毎の経営計画やら目標やら支社の年責やらに振り回されっぱなしです。新体制、めっちゃキツい。現実逃避したくなるなぁ…

仕事の愚痴になっちゃいそうなので、今回はこの辺で。
でもいつかお時間ある時には、そういったお話も是非(*^^*)

ではでは、GWを楽しみにお互い無理せず頑張っていきましょう!
プロフィール

月桜キキ

Author:月桜キキ
月桜キキと申します。
数年振りに二次創作の世界に出戻って参りました。普段はしれっと会社員やってます。

暁のヨナ、聖闘士星矢(無印)を中心に、他ジャンルも時々。
NLBL混在しますのでご注意!

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